初秋

『 初秋 』
…観月の宴

初秋

…月見て一杯『 前菜八寸 』

月見て一杯『 前菜八寸 』

月見草とは「萩」の別名です。
「十五夜、月見飾りを整えた縁側で庭に咲く萩の花を眺めつつ、月が昇るのを待ち侘びて一献の盃を傾ける・・・」そんな様子を思い描き、前菜に盛り込みました。
ワイングラスには「雲丹満月豆腐と岩茸の美味煮」・・・
わずかに雲がかかった、夜空に浮かぶ月を表現いたしました。

…『 御造り 』 芋名月にちなんで

…『 御造り 』  芋名月にちなんで
お月見では、芋の葉に乗せて里芋を御供えしたりします。
今回は芋の葉を蓋代りに・・・。

江戸時代頃から農作物の収穫祭と融合した「お月見」の習わし。
ちょうど収穫期である里芋を御供えすることから「芋名月」とも言います。
薄(すすき)は、稲穂に似ていることからお米の収穫を願って飾ります。
また、前菜にも添えましたが、萩(はぎ)は「神様のお箸」を意味するそうです。

…観月の宴

観月の宴
平安の頃より続く優雅な祭事

「観月」とは、満月を眺めて楽しむこと。(伏見の「観月橋」という地名も、その橋から見える月が美しいことから付いた名前です。)
ただ、平安貴族は月を直接見ることをせず、舟から水面に揺れる月を楽しんだり、酒杯に映る月を楽しんだりしたそうです。

…『 御吸物 』 菊花蕪

御吸物
伝説「菊水」にあやかり、御客様にも健康長寿の不思議な力を菊がもたらしますように・・・。

『 秋を経て 蝶もなめるや 菊の露 』松尾芭蕉
中国の伝説「菊水」は、不思議な菊の露が流れ出した川の水に不老長寿の力があるというお話です。
先ほどの芭蕉の句は「春に生まれ、菊の盛りの秋の今でも飛んでいる蝶は、この菊の露を飲んで長命を保っているのであろうか・・・」と詠んだものです。

…『蒸し物』鱧と松茸の茶碗蒸し
黒織部の小吸物碗にて・・・。

『蒸し物』鱧と松茸の茶碗蒸し

…『御水物』(デザート) 『無花果のヨーグルトゼリー』
無花果の葉を添えて。

無花果の葉を添えて。

赤ワインとシロップで煮た無花果をヨーグルトゼリーに仕立てました。
上には檸檬風味の小倉クリームを掛け、バニラアイスクリームとキウイフルーツのコンポートを添え、ミントをあしらってございます。