端午の節句

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『 端午の節句 』
…菖蒲の祭り

端午の節句

…藤森祭『菖蒲の節句』発祥の地

私共の氏神様が祀られる藤森神社は、今から約1800年前に神功皇后によって創建された皇室ともゆかりの深い古社です。
毎年5月5日に行われる藤森祭は菖蒲の節句発祥の祭りと言われ、各家々に飾られる武者人形には藤森の神が宿るとされています。

藤森祭

…「端午の節句」と「菖蒲」

「端午の節句」は「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも言われています。強い香気で厄を祓う菖蒲や蓬を軒に吊るしたり、菖蒲湯に入り無病息災を願います。また、「菖蒲」を「尚武」という言葉にかけ、勇ましい飾りをして男の子の誕生と成長を祝います。

「端午の節句」と「菖蒲」
端午の節句にちなんで粽寿司を菖蒲(しょうぶ)の葉と束ね、菖蒲(あやめ)絵のまな板皿に。

…前菜八寸『端午の節句』にちなんで

粽寿司と菖蒲(しょうぶ)の葉。清らかな水面から凛と立つ菖蒲(しょうぶ)の美しさを表現いたしました。

前菜八寸『端午の節句』にちなんで
【いずれあやめかかきつばた・・・】
菖蒲(しょうぶ)、菖蒲(あやめ)、花菖蒲(はなしょうぶ)、杜若(かきつばた)、これらの区別は本当にややこしいですが、端午の節句の菖蒲(しょうぶ)だけはサトイモ科、花がまったく違い「穂」のようなものが咲きます。

…波の蒔絵椀に『御吸物』

波の蒔絵椀に『御吸物』
菖蒲(あやめ)の花をイメージした蕨の色。季節を表すシンプルな美しさ。

うすい豆の葛豆腐「うすい豆腐」の鮮やかな緑と「ぐじ(甘鯛)の酒蒸しの淡い桃色、「松葉独活」の白に「蕨」の紫。
彩りと、凛とした美しさで季節を表現致しました。
吸い口は「木ノ芽」、「清汁仕立て」のシンプルな御吸物です。

…「端午の節句」と「粽」の由来

「端午の節句」と「粽」の由来
中国から来た5月5日に粽を作り災いを除ける風習がやがて端午の節句に・・・。 もともと粽が結ばれていた五色の糸は、鯉のぼりの吹流しへと変化しました。

京都では「祇園祭の粽」もございますが、「端午の節句の粽」とはその由来も意味合いも全く異なります。

祇園祭の粽といえば、「蘇民将来」の逸話が有名ですが、逸話の中で護符として出てくるのは「粽」では無く「茅の輪」です。茅の輪は「茅」を束ねて「巻」いたものです。そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、それを同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。祇園祭の粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。

その「粽(ちまき)」ですが、これは平安時代に中国から端午の節句が伝来したとき、粽も一緒に伝えられ全国に広がったそうです。

さて、端午の節句のルーツとして重要な役目を果たす「粽」の逸話ですが、今からおよそ2300年前の中国に、屈原(くつげん)という詩人がおりました。屈原は国王の側近として仕え、その正義感と国を思う強さで人々から大変慕われていましたが、陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。国の行く末に失望した屈源は、汨羅(べきら)という川に身を投げてしまいました。
その日が5月5日。屈原の死を悲しんだ国民達は、川に沈んだ屈源が魚に食べられてしまわないよう、小船の上から太鼓を叩いて魚をおどしたり、供物を投げ入れて弔いました。

ところが、せっかく川に捧げた供物も、屈原のもとに届く前に悪い龍に盗まれてしまいます。そこで、龍が苦手にしている楝樹(れんじゅ)の葉っぱで餅米を包み、邪気を払う五色の糸で縛ってから川へ流すようにしたところ、無事に屈原のもとへ届くようになったそうです。

こうして粽が誕生し、5月5日に粽を作って災いを除ける風習が日本に伝わり「端午の節句」となりました。また、粽に結んだ赤・青・黄・白・黒の五色の糸は、子供が無事に育つようにとの魔よけの意味を込め、鯉のぼりの吹流しの色に反映されています。

本来、粽に用いられるのは、茅(チガヤ)という木の葉ですが、現在は笹が用いられることが多く、茅の他にはマコモなどの葉を用いることもあるそうです。

「蘇民将来の茅の輪」も「屈原の粽」も厄除けとして時の流れの中で混ざり合ったようです。最近では端午の節句の粽にも「蘇民将来子孫也」という護符がつけられているものもございます。

…『蒸し物』よもぎ豆腐

『蒸し物』よもぎ豆腐

柏餅に見立てた「よもぎ豆腐」中には鰻を包んでいます。爽やかに生姜を添えて、銀餡で仕上げました。

柏の葉は新芽が出て来てからしか古い葉は落ちません。したがって柏の木の枝には絶えずに葉がついているそうです。そういったことから柏の葉には、家系が跡絶えることなく栄えるという意味合いが込められています。

…『御水物』(デザート) 桃氷室

御水物
まるで氷室の氷の中に桃が閉じ込められたかのようなイメージで、桃をゼリーに閉じ込めました。

桃は香り高く上品な味の果物。相手を選びます。今回は「桃のゼリー」「小豆のクリームムース」「キウイフルーツのコンポート」という構成に致しましたが、それぞれの仲をより良く取り持ってくれたのが「檸檬」の香りと酸味です。とても爽やかなデザートに仕上がりました。

また、それぞれの色合いはこの季節の京都を取り囲む山々の「紫幹翠葉」を表現いたしました。

桃と言えば「桃太郎」の昔話がございますが、「桃太郎」と言えば強い男子の象徴です。
本格的に桃が出回るには少し早い時期ですが、そのような意味では「端午の節句」にぴったりです。

【 氷室 】
「氷室」とは、冬の氷を夏まで保存しておける天然の蔵のようなところで、冬の間に出来た氷を枯れ草、雑木、藁などで覆い保存していたそうです。
延喜式によると、御所の北を取り囲むように六ヶ所の氷室があり、そのうち判明しているのが、

右京区仁和寺の裏手住吉山にある「御室氷室」、
北区衣笠氷室町の金閣寺西にある「衣笠氷室」、
北区西賀茂氷室町の氷室神社にある「本氷室」、
北区同所の氷室神社の南西にある「西氷室」、
左京区高野川沿いの花園橋の東にある「高野氷室」
の五ヶ所であるそうです。

…打ち水と石畳

通路に敷かれた大きな敷き石は、当店の初代である祖父の友次郎の頃、調理場の床に敷かれていたものです。
三代に渡り、現在も「うを友」を支えてくれています。

打ち水と石畳
この頃になると玄関門を入って直ぐの通路脇の紅葉に若葉が茂ってまいります。